「次のボーナスで何をしようかな?」と、賞与を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、この嬉しい賞与と、毎月もらうお給料には、実はさまざまな違いがあることをご存じでしょうか。
今回は、給与と賞与の違いについて、特に税金や社会保険の計算方法にも触れながら、わかりやすく解説します。
給与と賞与、どう違う?
まず、最も基本的な違いは以下の通りです。
- 給与: 会社から毎月定期的に支払われる賃金です。基本給の他に、残業代や各種手当(住宅手当、交通費など)、現物支給なども含まれます。所得税法でも広範囲に定められている、「会社からもらえるお金の全て」を指します。
- 賞与: 毎月の給与とは別に、臨時的に支給される賃金です。一般的に「ボーナス」と呼ばれ、会社の利益を従業員に還元する目的で支払われる一時金です。日本では定期的に支払われるものという認識が強いですが、アメリカでは特に大きな業績を上げた従業員に支払われる、というニュアンスが強いです。
賞与にはどんな種類があるの?
一口に賞与といっても、いくつかの種類があります。
- 基本給連動型賞与: 一般的に「賞与」と呼ばれるもので、基本給の数ヶ月分、または基本給の何パーセントという形で支給されることが多いです。
- 決算賞与: 企業の業績が好調な場合に、決算月に臨時で支給される賞与です。支給が保証されているわけではありません。
- 業績賞与(業績連動型賞与): 個人、部門、企業全体の成果に応じて支給額が変動する、成果主義の賞与です。会社の業績によっては支給されないこともあります。
賞与の支給は保証されている?金額はどう決まる?
賞与が支給されるかどうか、またその金額は、会社によって異なります。
- 支給の有無: 労働契約、就業規則、労働協約のいずれかに明記されています。
- 金額の決定方法: 多くの企業では「基本給の〇ヶ月分」や「基本給の〇%分」という形で決められます。ここでの「給料」は、手当などを含んだ総支給額ではなく、基本給を指します。
ただし、会社は正当な理由なく賞与を減額したり、不支給にしたりすることは認められていません。欠勤や遅刻が多い、会社に損害を与えた、懲戒処分を受けたといった場合は減額される可能性はありますが、必要以上の減額はできないとされています。
給与と賞与、税金・社会保険の計算方法は違う!
給与も賞与も、支給される際に源泉所得税が差し引かれますが、実はその計算方法が異なります。
給与からの源泉所得税は、毎月の給与額に応じて計算されますが、賞与からの源泉所得税は、前月の給与額や扶養親族の数などによって計算方法が変わります。また、社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険)についても、給与と賞与でそれぞれ計算され、給与は月額、賞与は支給額に応じて料率が適用されます。
この計算方法の違いが、給与と賞与の手取り額の差に影響してきます。
まとめ
給与と賞与はどちらも私たちにとって大切な収入ですが、それぞれに異なる性質と計算方法があります。
- 給与: 毎月固定で支払われる賃金
- 賞与: 臨時的に支払われる賃金(ボーナス)
- 源泉所得税や社会保険料の計算方法が異なる
これらの違いを正しく理解し、ご自身の給与明細や賞与明細を確認する際に役立ててくださいね。
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