給与 賞与 違い|税金・社会保険の計算方法から手取り額の差まで解説

「次のボーナスで何をしようかな?」と、賞与を楽しみにしている方も多いのではないでしょうか。しかし、この嬉しい賞与と、毎月もらうお給料には、実はさまざまな違いがあることをご存じでしょうか。
今回は、給与と賞与の違いについて、特に税金や社会保険の計算方法にも触れながら、わかりやすく解説します。
給与と賞与、どう違う?
まず、最も基本的な違いは以下の通りです。
- 給与: 会社から毎月定期的に支払われる賃金です。基本給の他に、残業代や各種手当(住宅手当、交通費など)、現物支給なども含まれます。所得税法でも広範囲に定められている、「会社からもらえるお金の全て」を指します。
https://www.mirai-ps.com/column/salary-difference/
- 賞与: 毎月の給与とは別に、臨時的に支給される賃金です。一般的に「ボーナス」と呼ばれ、会社の利益を従業員に還元する目的で支払われる一時金です。日本では定期的に支払われるものという認識が強いですが、アメリカでは特に大きな業績を上げた従業員に支払われる、というニュアンスが強いです。
賞与にはどんな種類があるの?
一口に賞与といっても、いくつかの種類があります。
- 基本給連動型賞与: 一般的に「賞与」と呼ばれるもので、基本給の数ヶ月分、または基本給の何パーセントという形で支給されることが多いです。
- 決算賞与: 企業の業績が好調な場合に、決算月に臨時で支給される賞与です。支給が保証されているわけではありません。
- 業績賞与(業績連動型賞与): 個人、部門、企業全体の成果に応じて支給額が変動する、成果主義の賞与です。会社の業績によっては支給されないこともあります。
賞与の支給は保証されている?金額はどう決まる?
賞与が支給されるかどうか、またその金額は、会社によって異なります。
- 支給の有無: 労働契約、就業規則、労働協約のいずれかに明記されています。
- 金額の決定方法: 多くの企業では「基本給の〇ヶ月分」や「基本給の〇%分」という形で決められます。ここでの「給料」は、手当などを含んだ総支給額ではなく、基本給を指します。
ただし、会社は正当な理由なく賞与を減額したり、不支給にしたりすることは認められていません。欠勤や遅刻が多い、会社に損害を与えた、懲戒処分を受けたといった場合は減額される可能性はありますが、必要以上の減額はできないとされています。
給与と賞与、税金・社会保険の計算方法は違う!
給与も賞与も、支給される際に源泉所得税が差し引かれますが、実はその計算方法が異なります。
給与からの源泉所得税は、毎月の給与額に応じて計算されますが、賞与からの源泉所得税は、前月の給与額や扶養親族の数などによって計算方法が変わります。また、社会保険料(健康保険、厚生年金、雇用保険)についても、給与と賞与でそれぞれ計算され、給与は月額、賞与は支給額に応じて料率が適用されます。
この計算方法の違いが、給与と賞与の手取り額の差に影響してきます。
まとめ
給与と賞与はどちらも私たちにとって大切な収入ですが、それぞれに異なる性質と計算方法があります。
- 給与: 毎月固定で支払われる賃金
- 賞与: 臨時的に支払われる賃金(ボーナス)
- 源泉所得税や社会保険料の計算方法が異なる
これらの違いを正しく理解し、ご自身の給与明細や賞与明細を確認する際に役立ててくださいね。
毎月の給与計算、ご担当者様の負担になっていませんか?
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未経験でも給与計算のエキスパートに!給与計算実務能力検定の魅力

給与計算は、すべての会社に必須の業務です。
その実務能力を客観的に証明できるのが「給与計算実務能力検定」です。
この検定は、これから給与計算に携わる方や、経理・労務のキャリアを目指す方にとって、自身のスキルを証明する強力な武器となります。
今回は、未経験でも給与計算のエキスパートに!給与計算実務能力検定の魅力についてご紹介します。
給与計算実務能力検定とは?
給与計算実務能力検定は、内閣府認可の一般財団法人が認定する、給与計算の実務スキルを測るための資格です。
レベルに応じて「2級」と「1級」があり、ご自身のレベルに合わせて挑戦できます。
【2級】実務の基礎を固める
基本的な給料計算ができて実際に明細の作成ができることが目標です。
- レベル: 労務コンプライアンスを理解し、基本的な給与計算と明細作成ができるレベル。
- 対象: 一般職員として、毎月の給与計算業務を正確にこなしたい方。
- 試験: 年2回(3月、11月)
- 受験料: 8,800円(税込)
【1級】応用力と管理能力を証明
給与計算だけではなく年末調整や社会保険などのさらに踏み込んだ部分の業務ができることです。
- レベル: 年末調整や社会保険手続きなど、年間を通じた複雑な業務にも対応できる専門家レベル。
- 対象: 給与計算業務のリーダーとして、チームを管理できる方。
- 試験: 年1回(11月)
- 受験料: 11,000円(税込)
出題問題数は?
給与計算実務能力検定の出題問題数は40問です。
内35問が知識問題、のこり5問が計算問題となっています。
「1級」の場合は、30問が知識問題、のこり10問が計算問題となっています。
合格基準は?
給与計算実務能力検定の合格基準は、7割以上の得点獲得です。
「1級」の場合は、それにくわえて計算問題を6割以上正解していることが合格基準です。
2年ごとに更新が必要
給与計算実務能力検定の取得後は、2年ごとに更新しなければいけません。
更新には6,600円(税込)がかかります。
給与計算の知識は、就職・キャリアアップに繋がる?
この検定は民間資格のため、資格だけで就職が有利になるとは限りません。しかし、履歴書で「給与計算の実務知識がある」ことを具体的にアピールできます。
給与計算業務は資格がなくてもできますが、労働基準法や社会保険、税務の知識は不可欠です。検定の勉強を通じて得た知識は、経理や総務全般の業務で必ず役立ちます。
また、より専門的な国家資格である社会保険労務士(社労士)へのステップアップとして、この検定から勉強を始める方も多くいます。
給与計算業務の負担、プロに任せませんか?
「通常業務が忙しく、給与計算まで手が回らない…」
「担当者が急に辞めてしまい、引き継げる人がいない…」
こんなお悩みを持たれている担当者の方も多いと思います。
給与計算は、従業員の生活に関わる重要業務であり、毎月必ず発生します。ミスが許されないプレッシャーや、従業員からの問い合わせ対応など、担当者の負担は計り知れません。
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上記の料金でスピード給与アウトソーシングを対応しております。
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【保存版】BPOとは?メリット・デメリットから導入事例まで徹底解説!

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、
企業の業務プロセスを一括して外部の専門企業に委託することを指します。
データ入力や給与計算、総務、人事といったノンコア業務が主な対象となり、
人手不足の解消、業務効率化、コスト削減などを目的として導入されます。
BPOの主な目的とは?
BPOを導入する主な目的は、企業が自社のコア業務に経営資源を集中させるためです。
現代のビジネス環境は変化が激しく、市場のニーズに迅速に対応するためには、
従業員がより価値の高い業務に注力できる体制を整えることが重要になります。
お店でスマートフォンを購入した後、通常は電話やインターネット回線の契約も店舗で行います。
もし「契約手続きはご自身でお願いします」と言われたら、書類の準備や設定など、手間と時間がかかり困ってしまいますよね。
「面倒だし、専門知識もないので、費用を払ってでも誰かに代行してほしい」と感じるでしょう。
BPOは、このような「面倒な業務」や「専門知識が必要な業務」を
外部のプロに任せることで、業務の効率化を図る経営戦略の一つです。
また、専門企業に委託することで、自社で行うよりも
コスト削減につながる場合もあります。
これは、専門企業が持つノウハウやスケールメリットにより、業務効率が高いためです。
BPOのメリットは?
BPOを導入することで、企業は以下のようなメリットを期待できます。
BPOのメリットについて「4つ」をご紹介します。
人手確保
ノンコア業務を外部に委託することで、限られた社内リソースを解放し、従業員を本来注力すべきコア業務に集中させることができます。
業務効率化
BPOベンダーは特定業務の専門家です。彼らの持つ専門知識や最適化されたプロセス、最新技術の活用により、自社で行うよりも大幅な業務効率化が期待できます。また、委託を機に自社の業務プロセスを見直す良い機会にもなります。
ミス削減・品質向上
専門企業に業務を委託することで、豊富な経験とノウハウに基づいた高品質な業務遂行が期待できます。これにより、ヒューマンエラーの削減や業務品質の向上が見込めます。
コスト削減
人件費、採用・教育コスト、設備投資などを抑制できる可能性があります。特に専門性の高い業務や繁閑差の大きい業務では、外部委託の方がトータルコストを抑えられる場合があります。
BPOのデメリット
BPOのデメリットについて「4つ」をご紹介します。
再び内製化するのが難しい
長期間外部委託を続けると、社内に業務ノウハウが蓄積されにくくなります。将来的に内製化を検討する際に、手順の変更や担当者の不在などでスムーズな移行が困難になる可能性があります。定期的な情報共有や連携体制の構築が重要です。
業務の進捗が確認しづらい
業務が社外で行われるため、進捗状況や課題の把握が直接的に行いにくくなることがあります。委託先との定期的な報告会の実施や、進捗状況を可視化できるツールの導入など、情報共有の仕組みを事前に取り決めておくことが大切です。
委託のための準備が必要
BPOをスムーズに開始するためには、業務内容の整理、マニュアル作成、委託先との綿密な打ち合わせ、引き継ぎ作業など、相応の準備期間と労力が必要です。
情報漏洩リスク
企業の機密情報や個人情報を外部業者に預けることになるため、情報漏洩のリスクが伴います。委託先のセキュリティ体制や契約内容を十分に確認する必要があります。
BPOとアウトソーシングの違い
BPOと似た言葉に「アウトソーシング」がありますが、これらは委託する業務の範囲に違いがあります。
業務プロセス全体を一括して外部委託します。(例:経理業務全般、人事採用業務全般など)
業務の一部分を切り出して外部委託します。(例:データ入力作業のみ、給与計算のみなど)
簡単に言えば、アウトソーシングが「業務のお手伝い」というニュアンスに近いのに対し、
BPOは「業務まるごとを専門家にお任せする」というイメージです。
BPOは、より戦略的な外部活用と言えるでしょう。
https://www.mirai-ps.com/column/bpo-outsourcing-difference/
まとめ
今回は、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)について、
その概要からメリット・デメリット、アウトソーシングとの違いまでを解説しました。
ノンコア業務を外部の専門企業に委託することで、人手不足の解消、業務効率の改善、ミスの削減、
そしてコスト削減といった多くのメリットが期待できます。
「人手が足りなくて困っている」「残業が多くて従業員の負担が大きい」「古い業務プロセスが温存されていて非効率だ」
といった課題を抱えている企業にとって、BPOは有効な解決策の一つとなり得ます。
本記事が、貴社でBPO導入をご検討される際の判断材料として、少しでもお役立ちできれば幸いです。
弊社では給与計算アウトソーシングや経理アウトソーシングなどを行っております。
ご興味がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

バックオフィスとは?効率化するメリットとその方法

バックオフィスとはそもそも何か、何が重要なのかと疑問に思う方はいませんか?
働き方改革やDXの取り組みなど、多くの企業で業務の効率化が進められています。
なかでも、企業活動を内側から支えるバックオフィスの効率化を重視する企業は少なくありません。
今回は、バックオフィスとは何か、またその重要性や効率化する方法を解説します。
バックオフィスとは?
バックオフィスとは、経理や総務、人事など、直接利益を生み出さない業務や部署のことをいいます。
一方で、営業部やマーケティング部門など、顧客と直接関わる業務や部署は「フロントオフィス」と呼ばれます。
バックオフィスは、フロントオフィスが正常に機能するように、後方から支援するのが主な業務になります。
営業活動や販売はおこないませんが、各種支払いや請求管理、社員の採用や退職に関する手続きなど、企業活動をおこなうためには欠かせない存在です。
このバックオフィス業務をおこなう人がいないと、円滑な企業活動は難しいといえるでしょう。
担当者がいない場合は、社長や営業職、実務担当者が兼任でおこなう場合が多いのではないでしょうか。
その場合はコア業務(主業務)と平行して進める必要があり、どちらかがおろそかになる、もしくは残業が続くことも考えられます。
バックオフィスを効率化する3つのメリット
重要な役割を担うバックオフィス業務ですが、効率化することでどのようなメリットがあるのでしょうか。
大きな3つの削減メリットを見ていきましょう。
経費削減
経理業務の自動化やファイリングの電子化を行うことで、バックオフィス業務に携わる人件費を削減できます。
紙媒体を主に使用している場合は、電子化(データ化)することでペーパーレス化ができ、印刷代や書類の保管スペース削減にもつながります。
ミス削減
データ入力や目視チェックといった業務は人間がおこなうため、入力ミスやチェック漏れなどのヒューマンエラーが発生する可能性があります。
ツールなどの導入で自動化することで、ヒューマンエラーを防止でき、ミス削減や作業時間の短縮にもつながります。
残業削減
業務のシステム化や外部委託(アウトソーシング)などのサービスを活用することで、残業時間の削減につながります。
それによって社員のモチベーションアップにつながり、業務の効率化も期待ができます。
バックオフィスを効率化する方法
では、そのバックオフィスはどうすれば効率化できるのでしょうか。
ここからは効率化する方法を3つご紹介します。
①システム、ツールの導入
効率化するためのツールやサービスが展開されているため、それらを活用することでバックオフィスにかかる時間の短縮につながります。
②クラウドサービスの導入
クラウドサービスは、PCやスマートフォンなどを使い、ネットワーク経由でサービスやシステムを利用するものです。
インストール型のソフトウェアは、システムの構築に専門知識が必要だったり、操作が難しいという問題が挙げられます。その点、クラウドサービスでは使いやすい仕様になっているものが多く、導入のハードルは低いと言えるでしょう。
③外部委託(アウトソーシング)
バックオフィス業務は一般的にルーティン作業が多く、業種を問わず共通した内容が多い傾向にあります。
そのため外部の業者へ委託しやすく、また外部へ委託するメリットも多くあります。
経理や総務などの業務を、専門知識を持った外部業者へ委託することで、煩雑な業務から解放され、主力業務に注力できるようになります。
また、専門家を社内に配置する必要がなく、担当者の退職や急なお休み、新人への引継ぎなどを気にすることなく業務に集中できるようになります。
まとめ
バックオフィスは直接利益を生み出すものではありませんが、会社を運営していくにあたって重要な役割を担っています。
社内で専任者をつけておこなうことも大切ですが、もし退職や急なお休みになった場合、他にバックオフィス業務をできる人がいないという状況になるかもしれません。
もしものときに備えて、担当者を複数つける、もしくは外部へ委託するなどの方法も考えておきましょう。
働き方改革で中小企業の残業が変わる?わかりやすく解説!

2020年4月から働き方改革により中小企業にも残業規制が適応されました。
働き方改革は、長時間労働を減らし、仕事と生活の両立した柔軟な働き方の実現を目的としています。そのため、時間外労働の上限を守らずに従業員を労働させた場合には罰則が課せられてしまいます。
中小企業は、働き方改革の改正点を理解し、今すぐ取り組みを始めることが大切です。
本記事では、『働き方改革で中小企業の残業が変わる?わかりやすく解説!』をご紹介します。
働き方改革関連法案とは
働き方改革関連法とは、労働時間法制の見直しで改正する法律のことです。
正式名称は「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」です。
働き方改革の主な改正点は、「長時間労働を減らす」「仕事と生活の両立を実現」「雇用形態による優遇差をなくす」ことです。
これにより、柔軟な職場環境を整えて、生産性の向上を狙った取り組みになります。
「働き方改革」の目指すもの
我が国は、「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「育児や介護との両立など、働く方のニーズの多様化」などの状況に直面しています。
こうした中、投資やイノベーションによる生産性向上とともに、就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。
中小企業の働き方改革はいつから?
働き方改革の施行は、大企業が2019年4月1日からです。中小企業はこの1年後の2020年4月1日からになります。また一部の業種では猶予、または除外される企業もあります。
働き方改革の施行時期
中小企業は「2020年4月1日から」
中小企業の定義とは
中小企業の定義は「資本金・出資総額」、または「常時使用する労働者数」によって決まります。
中小企業の定義
| 業種 | 資本金・出資総額 | または、常時使用する労働者数 |
| 小売業 | 5000万円以下 | 50人以下 |
| サービス業 | 5000万円以下 | 100人以下 |
| 卸売業 | 1億円以下 | 100人以下 |
| その他 | 3億円以下 | 300人以下 |
※上記に当てはまらない場合は、大企業と定義されます。
参考:「働き方改革関連法の主な内容と施行時期」 – 厚生労働省
働き方改革によるメリット・改正点
働き方改定の目的は、労働者の「働きすぎ防止」と「仕事と生活を両立」をさせつつ、柔軟な働き方ができる環境を実現することです。
働き方改革の主な改正点の一覧
- 残業時間の上限規制
- 年5日の年次有給休暇の取得義務
- 月60時間を超えた割増賃金率の引き上げ
- 労働時間の客観的な把握の義務化
- フレックスタイム制の導入
- 高度プロフェッショナル制度
- 正規・非正規雇用労働者の待遇差をなくす
- 労働時間を客観的に把握する義務
- 「産業医・産業保健機能」の強化
残業時間の上限規制
時間外労働の上限の改定により、長期労働を減らすための改定です。時間外労働の上限の原則は、月45時間、年360時間までとなります。
時間外労働の上限:月45時間 年360時間
※法定労働時間に変更はありません。
時間外労働の規制を超えて労働するには、雇用主と労働者で36協定(サブロクきょうてい)を結ぶ必要があります。今までは36協定を結べば、実質的には制限はなく(行政指導のみ)労働させることが可能でした。
しかし、働き方改革により上限が決められ、36協定を結んでいる場合でも、下記の上限を守る必要があります。
- 時間外労働: 年間720時間以内
- 時間外労働と休日労働:100時間未満
- 時間外労働と休日労働:2~6か月の平均80時間以内
- 月45時間を超えることができるのは年間6か月まで
時間外労働の上限を超えたら罰則
時間外労働の上限を守れずに労働させた場合は、使用者に6か月以下の懲役、または30万円以下の罰金が課せられます。
規制が猶予・除外される業種
すべての業種が規制されるわけではなく、以下の事業は2024年3月31日まで規制が猶予されます。また、業種によっては今後も規制外になる可能性もあります。
- 建設業
- 自動車運転の業務
- 医師
- 鹿児島及び沖縄県における砂糖製造業
上記以外に「新技術・新商品等の研究開発業務」も除外されますが、時間外労働が週40時間・月100時間を超えた場合は、医師の面接指導が罰則付きで義務付けられます。
施行時期
- 大企業:2019年4月1日から
- 中小企業:2020年4月1日から
参考:「時間外労働の上限規制わかりやすい解説」 – 厚生労働省
年5日の年次有給休暇の取得義務
今まで年次有給休暇は労働者が申請して取得していました。しかし、実際には申請しにくいことが多く、年次有給休暇の消化率が低かったために義務化されました。
年5日間の有給休暇付与の義務化
年次有給取得は、「半年間継続して雇用されている」、「労働日の8割以上を出勤」している労働者に年10日間付与されます。この年10日間の年次有給休暇のうち、年5日間を労働者の希望で有給休暇を付与が義務化されます。
施行期日
- 全企業:2019年4月1日から
月60時間を超えた割増賃金率の引き上げ(25%→50%)
中小企業では2023年4月から、時間外労働が月60時間を超えた場合の割増賃金率が25%から50%に上がります。
月60時間を超えた残業割増率は50%
月60時間を超えない場合の割増賃金率は25%になります。
施行時期
- 大企業:適応済
- 中小企業:2023年4月1日から
労働時間の客観的な把握の義務化
労働時間の客観的な把握とは、「タイムカードやパソコンのログインからログアウトの時間などの記録のことです。この改正は一般職だけでなく、管理職も対象に含まれています。
労働時間を記録として把握する
長時間労働をした場合は、医師と面談を行わなければならない制度です。この改定は「労働安全衛生法」に加えられます。
施行期日
- 大企業:2019年4月1日~
- 中小企業:2019年4月1日~
フレックスタイム制の導入
フレックスタイム制では、労働時間の清算期間が1か月から3か月間になります。これにより、子育てや介護などの生活にあわせた柔軟な働き方が可能になります。
労働時間の清算期間:3か月
3か月間の平均で法定労働時間以内にすることで、割増賃金を支払う必要がありません。
施行期日
- 全ての企業:2019年4月1日から
高度プロフェッショナル制度
高度プロフェッショナル制度は、「合意の上、職務内容が明確に定められている」「年収1075万円以上」の要件を満たした労働者を対象に、労働時間・休日設定が労働基準法で規制されない柔軟な労働をさせることができます。
高度プロフェッショナル制度の対象
- 金融商品の開発業務
- 資産運用の業務
- 有価証券の投資に関する助言の業務
- 企業の経営戦略や業務改革などの助言・支援をする業務
- 研究開発業務
※高度プロフェッショナル制度の導入には、法律に定める手続きが必要です。
高度プロフェッショナル制度の義務
- 年間104日の休日確保
- 4週間で4回以上の休日確保
また、対象となる労働者の「健康管理時間の把握」、「健康管理時間の状況に応じた健康・福祉確保措置」も必要になります。
施行期日
- 全ての企業:2019年4月1日~
参考:「高度プロフェッショナル制度わかりやすい解説」 – 厚生労働省
正規・非正規雇用労働者の待遇差をなくす
雇用形態による待遇の差をなくすため、「同一労働同一賃金」が適応されます。これによりパート社員や派遣社員の職務内容(責任)や配置など差別的な取り扱いを禁止されます。
同一労働同一賃金の適応
他にも、「労働者の待遇に対する説明義務の強化」、「裁判外紛争解決手続き(行政ADR)の規定の整備」がされます。
施行期日
- 大企業:2020年4月1日~
- 中小企業:2021年4月1日~
労働時間を客観的に把握する義務
労働時間を客観的に把握することで、長時間労働者と医師の面談指導を確実にできるようにします。
「産業医・産業保健機能」の強化
- 産業医から受けた勧告を衛星委員会で報告し、対策の検討に役立てる
- 産業医に長時間労働者の状況や、産業医が労働者の健康管理等を適切に行うための情報提供
- 産業医等による労働者の健康相談に応じる体制整備
- 労働者の健康情報相談や健康診断を受けられるようにする
※小規模事業所(労働者数50人未満)は、産業院の専任義務がありません。
施行期日
- 全ての企業:2019年4月1日~
働き方改革で中小企業が取り組むべきこと
- 労働時間の把握
- 業務の調整
- 残業の削減
働き方改革で残業削減する方法
働き方改革で残業削減をするにあたり、残業を減らすことも大切です。しかし、同時に従業員の理解も得ることが大切です。
業務の仕組み化
勤怠状況の把握・システム化
マニュアル化
業務効率化
- ノー残業デー
- 残業申請制
- 業務の多能工化
- 残業時間に応じた人事評価制
従業員の満足度向上
手当・賞与で還元する
ポイントで還元
割引・福利厚生サービスで還元
働き方改革の問題点
残業代の減少でモチベーションが下がる
労働者にとって残業代が大きな収入源になっている場合が考えれます。しかし、働き方改革により、残業代が減ってしまいますので、中には働く意欲を失う従業員も出てきてしまうことや、最悪、生活が苦しくなる従業員がでてくる可能性があります。
時間外労働の上限以上の支払い拒否
労働基準法または36協定にて、時間外労働の上限が決まっているため、時間外労働の上限以上の支払いをしない場合もありますが、時間外労働の上限を超えて労働した労働者は、残業代を請求することができます。
管理職の負担が増える
時間外労働の上限の改正により、管理職は従業員の労働時間の管理が必要になります。また、業務の進捗・品質を従来通りに維持することを考えなければいけません。
サービス残業が増える
残業規制により、労働者は残業時間の上限が超えないように残業申請をしないまま労働をしてしまうことが考えられます。従業員の負担の増加または、モチベーションの低下につながってしまいますので、使用者側としては仕事量の調整が必要になります。
持ち帰り残業が増える
会社で残業を規制した場合、労働者は終わらない業務を自宅に持ち帰えらなければいけない状況も起こりえます。この場合は、会社は時間外労働賃金を支払う必要はありませんが、労働者の不満要因になってしまうことが考えられます。
まとめ
今回は『働き方改革で中小企業の残業が変わる?わかりやすく解説!』をご紹介しました。
日本全体で働き方改革が進み、今まで以上に「働きやすい会社かどうか」を重視されるようになってきました。テレワークなど柔軟な働き方も重視されてきています。
働き方改革の改正点を理解し、今すぐ取り組みを始めることが大切になります。今回の記事が、働き方改革を理解する手助けになれば幸いです。
ノンコア業務をアウトソーシングで業務効率化!

ノンコア業務をアウトソーシングすることでやるべき業務に注力できます。
ノンコア業務に追われて本来やるべき業務に注力出来ていない状況を、アウトソーシングで解決ができます。
さらにオンライン技術で、より簡単にアウトソーシングの導入ができます。
近年のアウトソーシングは、ただの業務代行ではなく経営戦略と考えられています。
今回は、ノンコア業務をアウトソーシングで業務効率化!をご紹介します。
ノンコア業務とは
ノンコア業務とは、会社の利益を生まないが経営上必要になる業務のことです。
対義語はコア業務といい、会社の利益を生む重要な業務のことを指します。
アウトソーシングは、ノンコア業務を減らし、コア業務に力を入れる経営戦略の一つとされています。
https://www.logix-service.com/column/core_non-core_190311/
アウトソーシングとは
アウトソーシングとは、仕事を担う人やサービスを契約によって外部から調達して企業活動に活かすという経営手法です。
近年のアウトソーシングは、単なる事務仕事の外注の意味を超えて、スピード・効率・企業競争力の向上・品質向上・人材の再配置構築など、企業の利益を生むことを目指して利用されています。
https://www.logix-service.com/column/outsourcing_dispatch_merit_demerit/
ノンコア業務をやめて業務効率化
ノンコア業務をやめることで、コア業務へ注力してビジネスチャンスを得ることができます。
近年、インターネットの進化によってビジネスの変化が激しくなっており、流行が終わるのはあっという間です。
ノンコア業務をやめて、従業員をコア業務に注力し、新たなビジネスチャンス、さらに売上を上げることに繋げられます。
ノンコア業務をアウトソーシングするメリット
ノンコア業務をアウトソーシングするメリットは、業務効率化と注力できる点です。
- 従業員を本来のやるべき業務へ注力する
- 業務量にあわせた柔軟な人材配置ができる
- 事業変化に柔軟に対応できる
アウトソーシングすることで自社以外でもできるノンコア業務が明確化し、従業員をコア業務に適切に配置することができるようになります。
まとめ
今回は『ノンコア業務をアウトソーシングで業務効率化!』をご紹介しました。
自社で抱える業務の分担や今後の事業拡大を計画中などであれば、アウトソーシングを活用し、ノンコア業務をやめて人材をコア業務に注力しましょう。
バックオフィス・アウトソーシングで業務効率化!

バックオフィス・アウトソーシングとは、事務や管理業務などを外注することです。
会社経営には欠かせない業務のバックオフィスですが、利益につながらない業務でもあります。
そのため、業務効率化を目的にアウトソーシングを選択する企業が増えています。
近年は経営リソースを有効活用してフロントオフィス(主業務)に力を入れる戦略が選ばれている傾向があります。
今回は、バックオフィス・アウトソーシングで業務効率化!をご紹介します。
バックオフィスとは
バックオフィスとは事務や経理などの売上にはならない後方支援を行う業務のことです。
利益にならないバックオフィスのコストを削減し、業務効率化によるメリットは大きいでしょう。
業務効率化や人材確保、コスト削減をしたい場合にバックオフィス・アウトソーシング・サービスを活用するとよいでしょう。
バックオフィス・アウトソーシングとは
バックオフィス・アウトソーシングとは、バックオフィスを外部の企業へ委託できるサービスです。
業務の一部、もしくは急な業務を当日に外注することもできます。
そのため、従業員を本来のやるべき業務に集中させることができます。
バックオフィス・アウトソーシングのメリット
バックオフィス・アウトソーシングのメリットをご紹介します。
業務まるごと外注
特定の業務一式をアウトソーシングすることもできます。
例えば、給与計算をまるごとアウトソーシングすることで、給料計算の負担を減らすだけでなく専門企業に依頼することでミス削減も期待できます。
ルーチンワークをすべて外注
日々発生するデータ入力や集計作業、書類作成など手間がかかる業務をすべて外注することができます。
当日発生した業務も外注
急な業務が入って手が回らないときも連絡1つで外注できます。本来の業務に集中して残業削減もする効果も期待できます。
まとめ
今回は『バックオフィス・アウトソーシングで業務効率化!』をご紹介しました。
バックオフィスで困った時は、アウトソーシングで解決できます。
バックオフィス・アウトソーシングを経営戦略にとり入れて業務改善をしていきましょう。
BPOの選定基準とは?重要なポイント

BPOの選定基準とは、費用もしくは信頼性でしょうか。
BPOの選定基準が決まっていれば、委託先を迷わず決めることができるでしょう。
選定基準を知らずに決めて、後悔してしまうのはもったいないです。
今回は、BPOの選定基準とは?重要なポイントをご紹介します。
BPOとは
BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、業務一式を外部委託することを言います。BPOとは、経営戦略の一つです。
https://www.logix-service.com/column/bpo_outsourcing_190301/
BPOの選定基準とは
BPOを提供している企業は数多くあるので、慎重に選ぶ必要があります。
BPOの選定基準で大切なのは、選定基準を1つに決めないことです。
費用
費用が安ければ良いということはありません。
支払った費用に対し、望んでいるメリットが得られるかを見極めることが大切です。
費用を抑えたばかりに、望んでいる業務を対応してもらえないのでは困ります。
もちろん費用が安いから業務品質が悪いということではありません。
費用と望んでいる成果のバランスをとりましょう。
専門性
BPOを契約をしてから委託した業務の専門性が低く、ミスが出てしまっては本末転倒です。
委託したい業務に関する専門性を持っているか必ず確認しましょう。
事前にどんな業務を依頼するか決めておくことが重要です。
コミュニケーション(対応力)
長期的に委託する場合であれば、委託先の企業とコミュニケーションが重要になります。
依頼した業務の段取りが完全に決まっていれば良いのですが、イレギュラーが発生する業務の場合は、スムーズな連絡手段が必要です。
対応力の目安として委託先に問い合わせをし、連絡が遅いようであれば避けた方がよいでしょう。
また、担当者と話をしたときにメリットだけでなく、デメリットを踏まえた上で提案をしてくれる業者であれば、より安心できます。
セキュリティ
依頼する業務によっては個人情報を外部へ渡すことがあります。
特に個人情報を外部へ渡す際は、信頼できるか念入りなチェックが必要です。
依頼する前にセキュリティの不安や疑問について聞いておきましょう。
「信頼できる」だけではセキュリティが高いとは言えません。
実績
BPOを行っている企業では、ホームページなどに必ず実績を載せています。
企業によってはSNSなどでお客様の声、業務の様子を投稿していることもあるので確認してみると良いです。
あくまで実績は選定ポイントの1つです。
「実績があるから」や「有名企業が依頼してる」だけで決めずに、結果を出している実績に注目し、依頼するのに相応しいか考えましょう。
企業規模
依頼する業務量に対応できる企業を選びます。
委託先の規模が大きいと委託した業務量が増えた場合でも対応してもらえるので、企業規模は大きい方が良いでしょう。
ただし、企業規模が大きすぎて担当が短期間で変わってしまうなど自社の負担になることもあるので注意が必要です。
- 望んでいるメリットが得られる
- 専門性を持っている
- スムーズな連絡手段がある
- セキュリティが高い
- 実績がある
- 企業規模が大きい
まとめ
今回は、BPOの選定基準とは?重要なポイントをご紹介しました。
BPOの選定基準は、ここで紹介した以外にも沢山あります。
しかし、一番は自社が満足できることではないでしょうか。BPOの選定に本記事を参考にしていただければ幸いです。
BPO利用の意識が低い…その理由とは?

昔はビジネスの場において業務を委託する企業は少なく、自社で業務をするのが一般的でした。
しかし、近年のビジネスは変化が激しく、その変化に対応するためにBPO(外部の企業へ業務を委託すること)を利用し始める企業が増えてきています。
国際的にはBPOは経営戦略の一つになっていますが、日本ではまだまだ企業のBPO利用の意識が低いのが現状です。
今回はBPO利用の意識が低い理由について紹介します。
なぜBPO利用の意識が低いのか
日本企業の多くは、BPOをコスト削減の手段の一つとして認識しているため、戦略的なBPO利用に対しての意識が低いのです。
現に今BPOを利用する企業の多くは、コスト削減や効率化以外の効果を感じている企業が少ない傾向があります。
BPOを利用していくうえでBPOの戦略的価値として挙げられるコスト削減以外の「コア業務に集中する」や「業務効率化」への理解を深める必要があるのです。
中小企業サービス業では効果が出にくい
中小企業サービス業がBPOを利用した際に得られるメリットが少ないことが挙げられます。
売上に直接関わらないノンコア業務の規模が小さいと、BPOの利用によるコスト削減のメリットが少ないのです。
そのため、最近では中小企業サービス業向けにクラウド技術と組み合わせて中小企業サービス業にも効果の高いBPOを提供する企業が現れていますが、中小企業サービス業にあまりBPOを知られていません。
米国では、PEO(Professional Employer Organization)と呼ばれている雇用制度が存在して、特に中小企業の人事事務のBPOを容易にしています。
BPO利用に関する例
BPO利用による効果を「新店舗数を増やしている企業」を例にご紹介します。
ある企業が新店舗数が増やしていくと比例し、売掛金管理業務が増加します。
売掛金管理業務が増加すると、コア業務に集中すべき従業員の業務時間を売掛金管理業務に確保し対応します。
それには従業員のトレーニングが新たに必要になり、コストも増えてしまいます。もしくは新たに人材確保をする必要があります。
ノンコア業務の増加に自社で対応する際に、人材確保、トレーニングに問題がある場合にBPOを利用するといいでしょう。
BPOを利用することで、社員がコア業務に集中でき、業務効率化にする事でより仕事がしやすくなります。
まとめ
今回は、BPO利用の意識が低い…その理由とは?をご紹介しました。
最近はBPOを利用する企業が増えてきましたが、まだまだBPOに対する意識が低いです。
BPOを利用する事でコア業務に集中できたり、コスト削減、業務効率化する事ができます。
BPOを利用したことがない企業は、ぜひBPOを検討してみてください。
アウトソーシングとは?派遣の違いとメリット・デメリット

アウトソーシングとは、企業の業務を外部に依頼することをいいます。
また、アウトソーシングに似ている派遣の違いは「調達するリソース(経営資源)」にあります。
今回は、アウトソーシングとは?派遣の違いとメリット・デメリットを解説します。
アウトソーシングとは
アウトソーシングとは、業務の一部を外部に依頼することをいいます。
英語表記:outsourcing
意味:外部調達
アウトソーシングは和製英語で、詳しく言うと外部から経営資源を契約によって調達して業務に活用することです。
アウトソーシングで調達する経営資源とは、人材や設備、サービスなどさまざまです。
つまり、簡単に言うと「代行」です。
アウトソーシングの目的
会計や税務など専門家に任せたほうがコストや効率、品質が良い業務や、定量的な業務などをアウトソーシングすることで効率的でコスト削減できるでしょう。
また、ノンコア業務をアウトソーシングして、コア業務に力を入れることができます。
アウトソーシングが選ばれる理由
アウトソーシングは、オンライン技術の進化や情勢変化で需要が高まっています。
近年ではリモートワークを推進する企業が増えており、オフィスを縮小、もしくは持たない企業もいます。
そのような柔軟な経営に対応するためにアウトソーシングが選ばれています。
アウトソーシングの例
アウトソーシングできる業務は、データ入力やデータ集計、封詰めなど雑務から、給与計算など、数多くあります。
- 事務(データ入力、集計などの雑務)
- 経理(給与計算、会計など)
- 採用(連絡やセミナー開催)
など
アウトソーシングと派遣の違い
アウトソーシングと派遣の違いは、「調達するリソース」が違います。
アウトソーシング: 外部から“業務”を調達
派遣: 外部から“人材”を調達
アウトソーシングは業務そのものを切り出して、外部に代わりに依頼するという方法です。
しかし業務を丸ごと委託するため、業務改善など、直接指示をすることはできません。
派遣は、必要なときに必要なスキルを持った人材を派遣会社から調達する方法になります。
人手が必要な業務に穴をあけずに済むのことです。
また、労働時間や業務に直接指示を出すこともできますし、アルバイトやパートと違って社会保険などの負担もなく、時間給のみで働いてもらうことができます。
派遣は「労働を行う人材」に対価を支払いますが、アウトソーシングは、業務の結果に対価を支払いますので、派遣とアウトソーシングの違いは「何に対価を支払うか」でもあります。
アウトソーシングのメリット・デメリット
アウトソーシングのメリット・デメリットをご紹介します。
アウトソーシングのメリット
アウトソーシングのメリットは、外部のリソース活用できることです。
- コア業務に力を入れる
- 業務効率化
- 事業変化に早く対応できる
- 人手不足の解消
- ミス削減
- トータルコスト削減
コア業務に力を入れる
市場で優位に立つには、顧客に対して競合他社を圧倒的に上回る利益を提供できる能力が重要です。
そのためには、コア業務(利益を生む業務)に力を入れる必要があります。
ノンコア業務(利益を生まない業務)をアウトソーシングすることで、自社の経営資源を節約し、「独自の技術」や「スキルやノウハウ」が必要になるコア業務(利益を生む業務)に力を入れることができます。
業務効率化
アウトソーシングすることで、自社でやるべき業務と外注すべき業務の棚卸しができるので、業務効率化に繋がります。
また、特別な資格が必要な業務や、毎年改正される制度に関わる給与計算などをアウトソーシングすることで、外部のノウハウを活用し最新情報を得ることができますので、自社で専門スキルを維持する必要がなくなり、業務がスムーズになります。
事業変化に早く対応できる
現代の市場の変化は激しく、それにともない事業の変化対応が求められます。
しかし、事業拡大・縮小には、人員や設備などの経営資源を調整する必要があり、自社の経営資源だけで変化に対応すると、どうしてもコストがかかってしまいます。
その反面、アウトソーシングで外部の経営資源を活用していた場合は、契約を変更するだけで柔軟な事業変化に対応が可能になります。
人手不足の解消
自社だけで業務を行っているかぎり、人手不足はどんな会社でも起こりえる問題です。
従業員の休職や退職、欠勤などさまざまな理由が考えられます。
むやみに増員するわけにもいかないので対策は難しいです。
しかし、アウトソーシングをしていれば、外部の人材に業務が依頼できるので、人手に困ることは減るでしょう。
ミス削減
業務をしていれば必ず起きてしまうのがミスです。
ミス削減には、人材教育と業務効率化が欠かせませんが、それにはノウハウの積み重ねが重要になってきます。
アウトソーシングで、専門家に業務を依頼することで、社内にはない「ノウハウと専門スキル」を活用できます。
アウトソーシングで外部の専門企業とうまく付き合っていけば、最新情報を得ることができるでしょう。
トータルコストの削減
アウトソーシングは費用が安くないと思われています。
しかし、社内で専門部門を設置したり、新しい人材を雇って社員教育をするより、アウトソーシングしたほうがコストを抑えられることが多いです。
アウトソーシングでかかる費用は「業務をした結果」だけです。
そのため、本来の業務にかかる人件費や設備費などの固定費全体をおさえることができるでしょう。
アウトソーシングのデメリット
アウトソーシングのデメリットは、外部に頼る必要があることです。
- 業務の管理ができない
- ノウハウが蓄積されない
- 情報漏えいの危険性
- トータルコストが増える
業務の管理ができない
アウトソーシングは、委託先の従業員に直接指示を出すことができません。
直接指示をだしてしまうと偽装請負という違法になってしまいます。
そのため、アウトソーシングした業務工程を管理することができません。
ないとは思いますが、たとえ委託先が業務を効率よく行わない場合があっても依頼者が気づくことは難しいでしょう。
ですので、アウトソーシングする際は、担当者を決めて、しっかりと業務を管理できる体制が必要です。
ノウハウが蓄積されない
アウトソーシングをしている期間が長いほど、アウトソーシングした業務のノウハウが失われてしまう可能性があります。
ノウハウが蓄積されていない状況で、アウトソーシングした業務を再び社内で行うことになった場合は、一気に担当者の負担が増えてしまうでしょう。
そのため、再び自社で業務を行うときの対策も考えておく必要があります。
情報漏えいの危険性
アウトソーシングの仕組み上、社内の情報を外部に渡すことが必要になります。
アウトソーシング先の企業の情報管理の状況によっては、情報漏えいも考えられます。
とくに給与計算など個人情報を扱う業務をアウトソーシングする場合は、アウトソーシングを契約する前に、セキュリティについて確認することが重要です。
トータルコスト増加
アウトソーシングサービスの多くには時間単位など料金プランが用意されています。
契約していた以上に業務の依頼が必要になった場合は、追加費用がかかる可能性があります。
また、思っていたよりも費用対効果が得られず「社内で行ったほうがよかった」となってしまうことも考えられますので、事前にアウトソーシングする業務を決めることが大切です。
まとめ
今回は、アウトソーシングとは?派遣の違いとメリット・デメリットをご紹介しました。
アウトソーシングという用語はビジネスだけでなく、一般にも広まっています。
そして、今回紹介したアウトソーシングと派遣の他にもBPOという似ている用語もあります。
社会人の基礎知識として覚えておいてはいかがでしょうか。


